滋賀大津で刑事事件に強い弁護士をお探しの方、無料相談をご希望の方へ。このページでは、滋賀大津近くの弁護士が「痴漢とは?」という疑問に回答し、また痴漢事件の弁護活動についてご説明します。
痴漢とは?滋賀県で痴漢を行った場合の法律問題を弁護士が徹底解説。
痴漢は、正確にはどういうものなのでしょうか?
痴漢は、通常、刑罰が科せられるものを指していると思います。
痴漢のうち、刑罰を科せられる行為は、①条例違反、②強制わいせつ罪の二つに分かれます。
滋賀県の場合、①条例違反の条例は、「滋賀県迷惑行為等防止条例」になります。
なるほど。根拠となる法律があるのですね。
痴漢は、一般に、刑罰が科せられる行為を意味しています。痴漢は、①条例違反と②強制わいせつ罪の二つに分かれます。
条例違反と強制わいせつ罪では、その悪質性が異なります。そのため、その刑罰の重さも異なります。
滋賀県の場合、条例違反の条例とは「滋賀県迷惑行為等防止条例」になります。
痴漢が問題となっている場合は、ご自身での判断は危ない可能性があります。強制わいせつ罪に該当する可能性があれば、特に、緊急に対処する必要性があります。
また、条例違反であっても、前科が付く可能性があることから、安易な対応は危険です。
お早目に、弁護士に相談だけでもされることをお勧めします。
条例違反 | 強制わいせつ罪 | |
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刑罰の重さ | 比較的軽い | 重い |
根拠法 | 条例 | 刑法 |
賠償金額 | 10万円から80万円程度 | 30万円から300万円程度 |
痴漢で逮捕された!逮捕の流れ、現行犯と後日逮捕の違い、会社への連絡などについて。
社会的地位が高い人ですら痴漢で逮捕されているニュースを見ました。世の中、何が起こるかわかりません。
痴漢の逮捕の流れについて、事前に知っておきたいです。
痴漢事件で逮捕される場合、その場での現行犯逮捕が多いと思います(条例違反の場合)。
たとえば、被害者などによる現行犯逮捕です。
現行犯逮捕された場合、その後、警察へ引き渡されることになります。そして、警察で逮捕手続が継続される可能性があります。
なるほど。痴漢逮捕は、現行犯逮捕の典型的なものなのですね。
痴漢で逮捕される場合のほとんどは、その場での現行犯逮捕になります(条例違反の場合)。
現行犯逮捕の後は、警察に引き継がれることになります。警察が、事情聴取などを行い、逮捕継続の必要性があると判断されれば、逮捕は継続されます。
逮捕は、最大72時間の身柄拘束になります。その後に身柄拘束を続ける必要性がある場合、勾留手続が検討されます。
なお、後日逮捕される可能性は全くない訳ではありません。しかし、後日逮捕の可能性は低いです。
逮捕された場合、通常、警察から会社への連絡はありません。通常、警察は、身柄拘束を受けた人の家族に連絡します。
会社を休まざるを得ない場合、家族から会社に連絡を入れてもらった方がよいでしょう。
痴漢での逮捕(条例違反) | |
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身柄拘束の時間 | 最大72時間 |
逮捕の種類 | 現行犯逮捕が多い |
連絡 | 通常、会社への連絡はなく、家族への連絡がある |
痴漢と現行犯逮捕。痴漢は被害届が出ても現行犯逮捕以外だと逮捕が難しいって本当?
痴漢事件の場合、現行犯逮捕されなかったら、その後、逮捕されることはないのでしょうか?
確かに、その後、逮捕される可能性は一般的に低いです。
しかし、様々な可能性があります。
たとえば、強制わいせつ罪に該当するような悪質な事案であれば、後の逮捕は十分考えられます。
また、その事案で、罪証隠滅・逃亡のおそれがどの程度あるかなどです。
なるほど。あまり、安易な考え方はしない方がよさそうですね。
現行犯逮捕の場合と比べ、通常逮捕の場合には令状が必要になります。令状は裁判官が発付しますので、チェックが入ります。
そのため、一般的には、痴漢事件で、その後に逮捕される可能性は低いと考えられます。
しかし、たとえば、強制わいせつ罪に該当するような悪質な事案は別です。その後、被害届が提出され、現行犯逮捕以外の「通常逮捕」の手続がとられる可能性は十分考えられます。
そもそも、強制わいせつ事件の場合、被害者が加害者を現行犯逮捕するのは難しい状況です。
また、強制わいせつ事件では、逃亡や罪証隠滅の程度も高い事案もあるからです。
痴漢(条例違反) | 痴漢(強制わいせつ罪) | |
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現行犯逮捕 | 可能性は十分ある | 事実上、可能性は低い |
後日の通常逮捕 | 可能性は少ない | 可能性は十分ある |
初犯の痴漢でも罰金か懲役になる?罰金になるのを防ぐ方法は?
初犯の痴漢の場合、刑事処分は受けるのでしょうか?例えば、罰金、懲役など。
初犯の痴漢の場合、不起訴になる可能性もあります。その事案の内容や、その後の対応によります。示談ができているかは重要です。
なるほど。やってしまった事は変えられませんが、その後の対応は変えることができますね!
初犯の痴漢の場合、不起訴になる可能性もあります。
しかし、ケースバイケースです。
たとえば、痴漢が強制わいせつ罪に該当するケースがあります。この場合、悪質性は高く、初犯であっても起訴される可能性は高いと考えられます。
起訴された場合、懲役刑での実刑も考えられます。
ただし、被害者と示談が成立していれば話は変わってきます。起訴された場合、執行猶予が付く可能性があります。
また、刑事告訴の取下げなどを含む示談をしていれば、原則、起訴されることはありません。
他方、痴漢が条例違反に留まるケースがあります。この場合、初犯であり、その悪質性がそれほど高くなければ、不起訴になる可能性は考えられます。
しかし、被害者との示談、又は、被害者への賠償金の支払いなどがなければ、罰金の可能性が高いと考えられます。
罰金を防ぐ方法としては、被害者との示談、被害者への賠償金の支払いなどが重要です。
もちろん、処罰について被害者の納得が得られるよう、被害者へのしっかりとした謝罪、及び、今後の更生などが必要なのは言うまでもありません。
初犯の痴漢事件 | |
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強制わいせつ罪 | 初犯でも実刑の可能性もあり |
条例違反 | 不起訴、罰金の可能性あり |
示談の有無 | 刑事処分に大きな影響がある |
痴漢と「示談」について。示談金の相場や示談書の書式、弁護士による示談交渉を詳しく解説。
痴漢のケースで、示談する場合について色々と教えてください!
示談金の相場は、①条例違反のケースで10万円から80万円程度です。②強制わいせつ罪のケースで30万円から300万円程度です。
弁護士による示談交渉では、ケースごとに示談金額を検討し、また、依頼者の最善の利益を考えて交渉していきます。
なるほど。
自分や家族のことは冷静に判断できないこともあるので、弁護士に示談交渉してもらうのは、この点でもよさそうですね。
示談金の相場ですが、①条例違反、②強制わいせつ罪のケースで異なります。
どちらも民事裁判で認められるような金額が、示談金の相場になります。そのため、類似の民事裁判例を参考にして、示談金の相場を確かめることが重要です。
大まかな目安としては、①条例違反では、10万円から80万円程度の金額になることが多いようです。
他方、②強制わいせつ罪では、30万円から300万程度の金額になることがあります。
ただし、個別の事情の影響は大きいです。
示談をする場合、示談書を作成する必要性があります。弁護士を付けずに、当事者同士だけで解決する場合、示談書の作成に注意する必要があります。
まずは、示談書の書式を参考にされてください。示談書の書式は、様々な注意すべきことを考慮して作られているからです。
しかし、示談書の書式は、一般的なものに過ぎません。個別の事案に応じて、加筆・修正していく必要性があります。
最終的なチェックだけでも、弁護士に相談してされることをお勧めします。
また、弁護士に示談交渉を依頼する方法もあります。この場合、弁護士が事実関係を踏まえたうえで、示談書を作成します。より適切な示談書の作成が可能になります。
さらに、被害者の連絡先が分からない場合、弁護士であれば連絡先を把握することができる場合があります。被害者が、弁護士限りであれば連絡先を教えてくれるケースもあるからです。
示談について | |
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示談金の相場 | 類似事案の民事裁判例 |
示談書 | 示談書の書式を参考 |
示談交渉 | 弁護士に依頼するとメリットあり |