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このページでは、滋賀大津近くの弁護士が「示談と不起訴」についてご説明します。
示談と不起訴の関係性
そもそも、示談は、被害者と話し合いをすることにより、被害届や告訴等を取り下げてもらうこと等を主な目的として行います。そして、示談は、不起訴を勝ち取るために、重要な意義を持ちます。
まず、犯罪の中には、告訴がなければ起訴することができない犯罪類型、いわゆる親告罪があります。そして、告訴がなければ起訴ができない以上、示談で告訴を取り下げてもらうことは、直接不起訴の判断につながります。
また、親告罪以外の犯罪についても、被害者がいる犯罪については、示談は重要です。なぜなら、示談により被害者に損害の弁償をしていることは、検察官の起訴不起訴の判断にとって重要な要素の1つであるからです。
犯罪類型 | 示談の有効性 |
---|---|
親告罪(強制わいせつ罪、強姦罪等の一定の性犯罪や、器物損壊罪等) | 極めて有効(示談により不起訴が確実) |
被害者がいる犯罪 | 有効(被害弁償や、被害者の処罰感情の不存在等の事情が、重要な不起訴の判断の理由になる) |
被害者がいない犯罪(薬物事件等) | 有効ではない |
示談が有効な親告罪の種類
親告罪には、①被害者の名誉を保護する必要のある犯罪、②軽微な犯罪、③処罰の要否を被害者等の意思に係らしめるのが相当な事件、という3つの類型があります。
例えば、①の具体例としては、強姦罪や強制わいせつ罪等の性犯罪が挙げられます。仮に裁判になった場合には、被害者にとり不名誉な性犯罪の被害を公の法廷で公開されることになるためです。
このように、親告罪であるかどうかを確認した上で、その後の不起訴獲得のための活動の方針を決定する必要があります。
親告罪の他、示談が有効な犯罪の種類
親告罪の他、示談が有効な犯罪の例としては、窃盗や強盗など、被害者の財産に関する罪が挙げられます。
財産犯は、財産を奪われた、という点に批難が向けられるため、示談と被害弁償をし、財産を回復することにより、その批難を一定程度減少させることができるからです。
そのため、財産犯について示談をすれば、不起訴の可能性は高いと言えます。
示談の効力
示談には、不起訴の可能性を高めるという効力とは別に、民事事件としてのトラブルを防ぐという効力もあります。
なぜなら、示談は、刑事事件に限らず、その事件について将来発生するかもしれない民事上の損害賠償などの問題も含めて、全て法律的に精算して解決を図るという意味があるからです。
このように、示談は、事件後の環境の平穏のために、極めて有効な手段であると言えます。
具体的な示談の方法について
示談を弁護士に依頼した場合、弁護士は、直接被害者と交渉をし、示談の成立を目指すことになります。
具体的には、警察等に弁護士が被害者情報を確認した上、被害者に連絡し、任意の場所で、その条件面の交渉をすることになります。
そして、示談は結局のところ「交渉」であるため、交渉の専門家である弁護士が示談にかかわることで、スムーズな解決をすることができます。
弁護士が示談をする必要性
示談は、特に加害者本人が行うことが難しい活動と言えます。
まず、示談をするためには、警察等に被害者情報の問合せをする必要がありますが、加害者本人やその家族が問い合わせても、通常警察等は教えてくれません。
また、①示談の相場を知らない、②被害者の加害者に対する嫌悪感等により交渉が難航する、という2点で、加害者本人が示談交渉を行うことも難しいと言えるでしょう。
示談をスムーズに行うためには、刑事事件専門の弁護士への依頼が一番です。
弁護士の有無 | 結果 |
---|---|
弁護士有り | ・被害者情報の確認が容易 ・示談の相場を熟知しており、かつ交渉のプロであるため、スムーズな交渉が可能 |
弁護士なし | ・被害者情報を教えてもらえない可能性が高い ・示談の相場を知らず、また交渉に長けていないため、必要十分な示談ができない場合が多い |
示談交渉の実態
刑事事件の被害者には、様々な方がおられます。
事件についての話をしようとすると泣きだしてしまう方や、示談の話を持ち出したら、「反省してないのか」とお怒りになられる方等です。被害者の方は、刑事事件で大変な苦痛を受けているため、当然の反応です。
しかし、事件を起こしてしまった方としては、どうにかして示談をしなければなりません。ですが、示談の経験のない方がいきなり示談をしろといわれても、相当に難しいものと言えます。
そのため、示談の経験が何件もある刑事事件専門の弁護士に依頼することが、特に重要なのです。